2016年9月30日金曜日

『子どもを守る防災手帳』に掲載

みなさん、9月は『防災』を見直す月間です。
グッドニュースがあります!
先日、NPO法人ママプラグさんより、被災したママたちの声を元にした『子どもを守る防災手帳』が出版されました。
その中で、当団体の活動についても掲載していただきました




東日本大震災をでは、子どもを抱えたママさんたちを含め、女性たちは大変な環境での生活を強いられました。
また、避難所における女性の役割など、いろんな問題点が浮き彫りになりました。
その辛い経験をしたからこそリアルに感じた感覚があり、それは”声”に出さなければ埋もれたままになってしまうということを、強く感じています。
その”生きた声”を表面化し、今後に反映させていくためにも女性たちが動かなければならない時期だと思います。
災害時に生き抜くため、またこの経験を風化させないためにも、正しい知識・情報を得ながら、今後の防災・減災に活用できるようなネットワーク作りが必要です。

その一つとして、災害要配慮者である女性が子どもや自分自身を守るためには、どうすべきかを常に考えて防災意識を持っておかなければならないと思います。

その意識を高めるためにも、是非『子どもを守る防災手帳』を、是非手に取ってご覧くださいませ。

住宅・生活再建のための勉強会と相談会

9月28日(水)「いわて三陸ひまわり基金法律事務所」の在間文康弁護士による「住宅・生活再建のための勉強会・無料相談会」の法律サロンを長部漁村センターで開催しました。

今回は岩手弁護士会より瀧上明弁護士・吉水和也弁護士・天間正継弁護士の3人にお越しいただきました。


気仙小学校仮設住宅と長部保育所隣りの仮設住宅のみなさんを対象に開催しました。
そこでいつも思うのですが・・・
長部保育所隣の仮設住宅って、どのくらいの方々に知られているのでしょうか。
外部の支援者の方でご存知の方は、本当に少ないと思います。
私達は様々な活動の中でも、この法律サロンは活動当初から陸前高田市内・及び住田町内全ての仮設住宅の方々を対象としてチラシを配布し、こちらから出向いて活動をしています。
そして、集会所の無い仮設住宅には、テント・椅子・テーブルを持参してお邪魔しています。
今後も被災地に住む全ての住民を対象に、「取りこぼしのないように」活動して行く予定ですので、応援よろしくお願いします。


今回は【生活再建に関する公的支援制度】のお話など一通りの説明をさせて頂きながら、個別にご相談を受けました。
住宅再建に関しては、住宅ローンを組んでローン控除を受けた方がいいか利子補給を受けた方がいいかなど、難しい選択がありますよね。
最終的には個々の判断にならざるを得ないと思いますが、より良い判断をするためにも、被災者支援室や関係機関、銀行等にも相談しながら確認し、慎重に進めていく必要があります。

情報収集や問題解決のためにも、専門家である弁護士の方々とのサロン活動は、とても重要な【法的支援】の一つです。
どんなことでも気軽におしゃべりしながら相談もでき、情報も得られる、そんな機会として是非ご利用ください。
今後もお待ちしています。

【次回開催予定】 10月5日(水) @滝の里工業団地仮設住宅集会所 午後6:30~8:00 


2016年9月26日月曜日

和服リメイク講習会【6カ月コース】

9月25日(日)和服リメイク講習会《6カ月コース》を陸前高田レインボーハウスで開催しました。
今日は、小赤澤直子先生の講習会、最終日です。
そして、10月2日(日)に盛岡のアイーナで開催される『着物リメイク・ファッションショー』に向けて、いよいよ最後の追い込みです。
完成を目指して、みなさんやる気満々、意気込みもバッチリです。






みなさんの真剣な製作活動に、ファッションショーに掛ける思いが感じられます。
休む時間も惜しんで、作業に夢中です。








こちらは、小赤澤先生から頂いた、今が旬のとっても甘くて美味しいブドウです。
ごちそうさまでした。


お話も少なめに、手を動かしながら作業を着実に進めています。
今日は、ホント、みなさんいつもより(笑)言葉が少なかったんです・・・




最後に『着物ファッションショー』に向けて、実践さながらウォーキングの練習をしてみました。
一通り歩いてみながら、先生からアドバイスをいただき、修正を行なっていきます。


「変に緊張しないで楽しんで堂々と歩きましょう」とご指導いただきました。
笑顔がとても素敵ですね。


試着しながら、着こなしのアレンジ方法などもアドバイスして頂きました。
本番が楽しみですね!


最後は、参加者のみなさんと一緒に机や椅子を片付けて、元の状態に戻して修了です。
実は、こんなに広い空間なんです。


小赤澤先生と、事務所で『着物リメイク・ファッションショー』の最後の打ち合わせです。

今日の先生のファッションも、とても素敵ですよね。
そして、帽子には私たちもお世話になっている方(去年のブログを探してみてくださいませ)からのプレゼントのひまわりが2個、ポイントに付いています。
先生は、いつもお若くて笑顔が輝いていらっしゃいます。
私たちも2日のファッションショーでは、笑顔で元気を発信してきたいと思いますので、お楽しみに。

2016年9月19日月曜日

ケイタリング・スタンディングバー『はまかだサロン』

9月16日(金)市営住宅西下団地・駐車場において、ケイタリング・スタンディングバー『はまかだサロン』を開催しました。

こちらの団地は、入居から2年が経過していますが小友地区だけではなく、いろんな地域から住民が集まっているため、お顔も知らない方も多く当初より新たなコミュニティ作りが必要でした。
そのため、早くから集会所を解放し、「お茶っこ会」や「季節の行事」などいろんなイベントを企画しながら、みんなで協力しながら自治会活動に取り組んできました。
その結果、少しずつコミュニケーションが取れてきて、成果が出始めている状況にあります。
一人暮らしのおばあちゃんは、どんな活動も楽しみにしていて、参加することに生きがいを感じているそうです。
とてもいいことですね。


今回も、自治会長さんにご配慮を頂き、住民さん同士誘い合いながらご参加いただきました。




小さなお子さん連れでご参加いただいたファミリーの方もいて、年齢層も幅広く、いろんなお話を聞くことができて、楽しく交流することができました。
この雰囲気が素敵ですね。


みなさんの得意なことのお話しになり、なんと民謡の上手い方がいて、急遽披露していただきました。
みんなさんの手拍子でさらに盛り上がり、楽しい余興の始まりでーす。


その時の”生歌”ですので、どうぞお聞き下さい!
味わい深いご自慢のお声が辺りに響い渡りました。


西下団地では、最初はお顔を覚えることからのスタートで、市営住宅ならではの悩みなどもお伺いすることができ、私たちも改めて考えさせられることが多くありました。
「市営住宅」という建物が持つ閉鎖的な空気感を取り払う努力を、自治会長さん自らが行っている姿が素晴らしいと思いました。

私たちも、現在模索しながらコミュニティ活動を行っていますが、このようにお酒や非常食を用いた活動でなければ、みなさんの『心の生の声』や現状を把握することも難しかったと思います。
誰かがではなく、みなさん一人ひとりの参加意識が、コミュニティの輪を大きく変える”力”になると思っています。
住民さんが抱える悩みごとなどの問題解決も含めて、当団体ができることは「何か」を深く考えながら、少しずつでもお力になれるよう、行政や多団体および専門家の方々と連携を取りながら進めていければと考えています。

【次回開催予定】9月21日(水) @中和野地区民有地仮設住宅・駐車場 午後5時~7時

2016年9月17日土曜日

健康・栄養セミナー

9月16日(金)市営住宅中田団地集会所において、味の素グループさんとの協働による料理教室を開催しました。

~・今月のメニュー~・~・~・
 ★みょうがと油揚げの香り混ぜご飯
 ★トマトの豚肉巻き焼き
 ★じゃがいものコンソメチーズ風味

今月のテーマは【おいしく減塩をして、習慣にしよう!】です。
減塩を習慣にするポイントとしては、
①調味料を量ろう
②食事の適量を守ろう
③塩味に頼らず、美味しくする工夫をしよう
です。是非、毎日の食事に取り入れたいですね。


集会所にお伺いしたところ、昨日はまんまるのお月様がきれいな”十五夜”だったので、萩や果物・お団子などがお供えしてありました。
季節の行事を大切にする”心”がいきていて、素晴らしいですね。
大きなお月様に、みなさんもほっこり癒されたことと思います。



それ以外にもいろんな行事のきれいな飾り付けを行って、積極的に住民さん同士で楽しんでいる様子が伺えました。

このようにネームプレートも準備しているのが、凄いですよね。
このネームプレートには、部屋番号と名前が明記してあり、これからのコミュニティ形成に向けてとてもユニークで素晴らしいアイディアだと思いませんか?


最初に、味の素の藤田さんから、栄養と健康について、紙芝居を使ってお話があります。
参加者のみなさんは、本日のメニューを見ながら、【栄養】と【健康】について学びます。
薄味にしても食べ過ぎてはいけない、野菜類に含まれるカルウムが塩分を外に排出する効果があるなど、目からうろこな情報が一杯です。


通常は、味の素さん自慢のキッチン台を搬入しますが、今回はこのようにシートを敷き、机にカセットコンロをセットしました。


こちらが本日の材料です。
いつも、身近で旬の材料を使って作れるのが嬉しいですね。
今回も素材の味を生かした、シンプルなメニューになっています。
日々のメニューで困った時にはとても便利です。
そして、ヘルシー&減塩&短時間でできるのも嬉しいです。


【じゃがいものコンソメチーズ風味】
オリーブオイルは、計量スプーンを使ってきちんと分量を量ります。
これが今日のポイントです。
日々の調味料は普段から意識して正しく量るよう気を付けたいですね。
・・・と言いながら、いつも通りの感覚でもバッチリ!
オリーブオイルを使用したのは、少量で風味がアップするからだそうです。


じゃがいもは皮付きのままラップに包み電子レンジで加熱し、粗熱をとってくし形に切ります。
こんがりと焼き色が付くまで加熱します。


枝豆と一緒にボウルに入れ、熱いうちに顆粒コンソメ・粉チーズをふりかけ、混ぜ合わせます。
女性が大好きな味が嬉しいです。
これで早くも一品完成です。


【トマトの豚肉巻き焼き】
豚肉を使用するために、まな板をラップで覆います。
こうすると、洗う時も後片付けも簡単で、時短の一つです。


豚肉に大葉とトマトをのせて、くるくると巻いていきます。
大葉の風味がいいアクセントになってとても美味しいです。


出来上がりは、こんな感じです。


焼き色が付く程度に返しながら、上から塩・こしょうをふります。
料理の表面だけに味が付いているほうが、減塩になります。
ちょっと焼き色が濃いほうが美味しいです。


【ミョウガと油揚げの混ぜご飯】
油揚げは、細く切ってしめじと一緒に油をひかずに炒め、カロリーも抑えられます。


温かいご飯にみょうがを混ぜて、万能ねぎをちらします。
炊き込みご飯よりぐんと塩分を減らすことができます。
香りや食感をプラスすることにより、薄味でも、美味しいこと間違いないです。


本日のメニュー完成です。
素材のうま味を引き出すレシピになっています。
スピードメニューでもありますので、是非、夕食に作ってみてはいかがですか。


本日は総勢14人で、「いただきまーす」。
みなさんとっても素敵な笑顔です。


食事後は、みんなでお茶を飲みながら楽しく『おしゃべりタイム』です。
市営住宅でのコミュニティ活動の様子や、当団体の現在の活動を紹介しながら、何か一緒に楽しいことが出来るようにと思案中です。
是非、またお邪魔したいと思いますので、待っててくださいね。


こちらの棟は、唯一ペットも同居可能な建物になります。
住民さんたちが犬のお散歩から帰ってきたところにも遭遇しました。
わんこちゃんも家族の一員ですね。
かわいいお洋服も似合ってました!

今回、中田団地にお伺いして感じたことは、みなさんとっても仲良しだということです。
自治会長さんを中心に入居のみなさんが”声”を掛け合い、交流しながら一緒に作り上げて活動を継続してきたからこそ、”心”が通じ合い、和やかな雰囲気を醸し出しているのだと思います。
これこそが、お手本となるコミュニティの在り方だと思います。
自分たちで、楽しんで参加するという気持ちがとても大切ですね。

2016年9月16日金曜日

ケイタリング・スタンディングバー『はまかだサロン』によるコミュニティ形成事業

9月15日(木)三日市工業団地仮設住宅・駐車場において、ケイタリング・スタンディングバー『はまかだサロン』を開催しました。

こちらの仮設住宅では、以前別の活動でお伺いした際の楽しいエピソードが思い出され、感慨深い思いがありました。
みなさんにお会いするのが楽しみです。


ちょうど今日は、”中秋の名月”です。
お世話になっているTさんに、萩やススキを飾って頂きました。
花瓶の代わりに、ペットボトルにアルミを巻きつけていましたョ。
如何ですか? 雰囲気出てますよね~
お陰さまで、十五夜を楽しみながら開催する事ができました。


萩より○○です。




お酒の試飲や非常食の試食などを利用しながらですので、みなさん興味深々で作業準備を見つめています。


ちょっと、ここでご紹介です。
キッチンカーの内部はこんな感じになっています。
必要なものは全てセットされていて、みなさんのお声を伺いながら対応可能な範囲で取り入れています。




日が落ちて、段々薄暗くなってきたら、更にお話が盛り上がってきました。
こちらの仮設では、3月31日に一度お別れ会を開催し、みなさんで今までの思い出を語りあったそうです。


非常食用のご飯や缶詰などを試食しています。
お気に入りの一品を見つけるとともに、非常食の備蓄の意識を高めるいい機会ですね。


大きくきれいなお月様が闇夜に光り輝いて、とても風情のある夜になりました。
「はまかだサロン」を開催するには絶好の夜ですね。
今日は、とても運がいい日です!


またまたTさんより、本日の差し入れに、ブドウ・栗・さつまいもを頂きました。
秋の味覚が勢揃いです。
みなさんのお心遣いが本当に嬉しかったです。
ごちそうさまです!


誰とはなく、「十五夜お月さん」の歌♪が始まり、参加者のみなさんが一緒に声を合わせて歌いました。
夕闇に歌声が響いて、とても気持ちよく賑やかな雰囲気になりました。
こんな夜も味わいがあり素敵ですね。

震災から5年8カ月が経って、どの仮設住宅にお住まいの方々も、さまざま複雑な悩みを抱えて生活されています。
なかには、引越しの予定があるにも関わらず、未だ市役所からの説明がなく不安を募らせている方もおります。
その悩みはなかなか声に出せないものもあり、心の負担になってきています。
この活動でお伺いすることにより、みなさんに様々な情報を提供し、少しでも不安解消の糸口を見出せるようにできればと思っています。
また、いろんな方々との交流により、『心の扉』を開くきっかけとなれる、そういう場として提供していきたいです。
心を開放することによりぐっと距離感が縮まり、そこに安心感が生まれます。
仲良く頑張ってきた同じ仮設の仲間だからこそ、分かち合える思いがあるのだと深く感じました。

いろんなことあっても負けないで、前を向いて進んでいって下さいね。 
わたしたちも応援しています。

【次回開催予定】 9月16日@市営住宅西下団地駐車場 午後5:00~7:00